列島を襲った自然災害 大型連休のインバウンドへの影響を検証!
2018年9月、関空を封鎖した台風21号や大規模停電を発生させた北海道地震など、日本列島は相次ぐ自然災害に見舞われました。
こうしたニュースは海外にも伝わり、「日本は危ない国?不穏な国?」と思われ、その後の10月1日国慶節の大型連休などでの日本行きの足を鈍らせてしまったのでしょうか?
その影響を検証してみました。
また、訪日観光客の大きな味方となっている多言語化された高機能デジタルサイネージですが、今回は、東京の訪日観光客の人気スポットでもある「神田明神」と「湯島天神」に設置された最新のタッチ式デジタルサイネージ「神社ナビタ」にスポットを当ててご紹介します。
1)列島を襲った相次ぐ自然災害 国慶節大型連休のインバウンドへの影響は?
今年は自然災害が多発しています。6月には大阪北部地震、7月には西日本の広いエリアを襲った豪雨。そして9月には台風21号の強烈な暴風が関西地方で吹き荒れ、高潮で関西空港が閉鎖になるなど大きな被害が発生しました。
その直後に北海道胆振東部を大地震が襲い、道内のほとんどのエリアが停電になるなど、日本は「危ない国?不穏な国?」と感じた海外の人々も多かったのではないかと思われます。
この事象が、右肩上がりを続けてきたインバウンドマーケットにどんな影響を及ぼしたのか?それでは検証してみましょう。
a.「日本は危ない国?不穏な国?」SNSの投稿が語る目的地の価値感の傾向
大阪と北海道は、どちらも訪日中国人観光客に人気のエリアです。9月に襲った台風21号と北海道胆振東部地震は、その後の観光客の足にはどう影響を及ぼしたのでしょうか?
災害後のSNSの投稿を見ると、在日中国人の方の投稿が、被災地である大阪の状況をライブ配信や復興の様子を中国本国へ発信したことで、日本の復興の速さが伝わりインフラなどにも影響が少なく、逆に中国人観光客への安心感につながりました。
また、北海道地震の際には、NTTの公衆電話が無料化されたり、外国人専用の三か国語対応問い合わせ窓口が設置されたニュースなどが中国でも報道され、SNSのWeiboでは「大地震でも建物が壊れていない」とか「道がきれい」などの投稿がみられ、また「北海道へ行くつもりですが観光地は大丈夫?」とか「雪はいつ降りますか?」などの書き込みが見られました。
停電による星空の美しさの写真が、日本でのTwitterと同じく多くシェアされたり、自然災害で訪日を足踏みさせるまでには至らず、逆に目的地の状況を把握して訪れるための情報収集の一部となったと考えられます。
b.国慶節大型連休の訪日観光客推移データ
今年は中国人の国慶節の休暇での目的地として、日本が初の人気NO.1となっていました。実際はどうだったのでしょうか?10月16日に発表になったJNTO(日本政府観光局)の2018年9月のデータでは、「2017年9月の228万人を約12万人下回る前年同月比 5.3%減の216万人であった。」と発表されています。
これは、2013年1月以来、5年 8か月ぶりに訪日外客数が前年同月を下回ったことになりましたが、この要因は、やはり台風21号と北海道胆振東部地震が影響したと言明しています。
ただし中国人に関しては、前年同月比3.8%減の65万2千700人と減少率は限定的だったと言えます。10月1日からの国慶節の大型連休を絡めた10月のデータの発表はまだ、先になりますが、ある調査では北海道のドラッグストアでの人気商品への中国人のアプローチが、地震の起きた9月6日には「0」に落ち込んだのが、9月15日を境に大きく回復しているというデータも発表されています。
おそらく10月は、災害の影響も限定的で、訪日観光客も回復して来るとみて良いでしょう。
インバウンドマーケットはこれからも下振れすることなく、順調な伸びを見せていくと考えられます。広告や多言語化などマーケットへの施策は、いち早く取り組むべき課題であると言えます。
データ参照:JNTO(日本政府観光局)訪日外客統計 2018年9月推計値
2)ますます広がる便利な多言語案内表示板 神社にデジタルサイネージ!
駅などの交通機関では数多くの種類のデジタルサイネージが見受けられます。
最近は、観光スポットにも多言語化された高機能なデジタルサイネージが普及しています。訪日観光客の大きな味方となる高機能デジタルサイネージ。今は観光スポットである神社でも有効利用されています。
a.訪日観光客の大きな味方は、多言語化された高機能デジタルサイネージ
確かに今は、スマホで検索すれば多くの情報を得ることができます。ただ、あまりにも情報が多すぎて、今現在いる場所やその周辺の情報だけを、その場で即座に得るには、そこに存在する高機能なデジタルサイネージを利用することが有効です。
特に、訪日観光客は目で見て理解でき、タッチするだけで求めるインフォメーションを、自国語で取得することが可能ということで、多言語化されたデジタルサイネージは、観光スポットにおいては大変有効です。
b.東京の訪日観光客人気スポットに設置された「神社ナビタ」
東京の訪日観光客の人気スポットでもある「神田明神」と「湯島天神」では、タッチ式の最新のデジタルサイネージ「神社ナビタ」が、おみくじや参拝方法など、独自の文化についてまで案内表示しています。
<設置済み及び設置承認済み神社>
・田村神社(香川県)・筥崎宮(福岡県)・真清田神社(愛知県)
・白山比咩神社(石川県)・久能山東照宮(静岡県)・亀山八幡宮(山口県)
・大宮八幡宮(東京都) その他、神社ナビタは全国に拡大中です!
<神社ナビタの主な機能>
●多言語対応
●神社案内
-神道とは・参拝作法・境内案内・授与品(主なお守りの紹介)・祭事情報・御由緒など
●広告表示
▼表示灯のデジタルサイネージに関してはコチラ
▼神社ナビタのプロモ動画はコチラ
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