これでOK!リアルとデジタルが融合した交通広告の今を探る!
リアルとデジタルが融合し、スマホなどのネット環境とも密接に絡み合って進化している「交通広告の今」。最新の傾向や事例を掘り下げて、お知らせいたします。
車内は”売り上げUP”のゴールデンタイム!動画でネットへ誘導が最良の策!
1. 通勤時や移動時でのスマホのヘビーユーザーの行動傾向
通勤時や移動時でのスマホのヘビーユーザーは、実は電車内の広告に非常に敏感であることが調査で分かっています。
中吊りなどのリアルな広告やトレインビジョンの動画などから得た情報を約20%の人が、即時または帰宅時にネットショッピングへ繋げているというデータも報告されています。株式会社ジェイアール東日本企画の調査では、車内広告に触れたのちに「検索して情報を集めた」人は約30%を占め、交通広告以外の情報源から認知した人に比べても、およそ2倍近い数値となっています。
2. トレインビジョンの今
通勤形電車内のドアの上部などに設置した液晶ディスプレイ(LCD)を用いた電子広告(デジタルサイネージ)トレインビジョンは、とても効果の高い広告メディアです。車内ではスマホをいじる一方、こうしたサイネージに表示される動画広告に目を向ける傾向が高く人気の交通広告媒体となっています。
また、コンテンツの多くは、動画の最後に商品やサービスのWebサイトへ誘導する施策が取られ、「ビジョン広告視聴→モバイルでの検索」の流れから、ダイレクトなマーケティング効果につながっていると言えます。
3. リアル広告からもネット誘導で売り上げアップ
中吊りやドアシールなどのリアルな車内広告媒体からも、興味を引いた商品やサービスにはその場でスマホでアクセスして情報を得ている通勤・通学者が多く見受けられます。
こうして考えると、、、
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以上のような流れが「交通広告からの消費者動向の主流」となっているため、ここへの広告出稿は高い効果が期待できると考えられます。
最新の交通機関での広告運用事例
駅やその周辺、再開発や改修、そして新しいアイデアで交通関連の広告運用も変化してきています。その代表的な成功事例をご紹介。
1.【高崎駅周辺】大型商業施設開業で買い物客の県外流出に待った!
高崎駅前に大型商業施設「高崎オーパ」が昨年10月に開業し約3か月が経ちました。実は訪れた人の約40%の人が高崎市民以外だったという調査結果が市より報告されました。これまで、買い物客が埼玉や東京に流失していたのですが、高崎駅の乗降客は約20%も増加。大型商業施設の開業が相乗効果を生み、地域の活性化につながったケースと言えます。
2.【静岡市】旧東海道路上にに観光サイン ネット連動で多言語化街道歩きサイトへ
静岡市が旧東海道の歩道などに観光案内サインを設置し、観光資源として活性化させる施策をスタートしました。また、訪日観光客への対応として多言語された街道歩きのWebサイトと連動。自治体のインバウンド対策として注目していきたいと思います。
3.【東京メトロ】スマホアプリで東京仮想旅行
東京メトロが車内でスマホ画面で国内外の風景を楽しめるアプリを開発。東京マラソンのコースや文学にまつわるツアー、海外大陸横断ツアーなどのコースで、東京の名所や世界遺産などの観光スポットが仮想体験できるようです。
4.【小田急電鉄 新宿駅】トイレの空き情報などデジタルサイネージとスマホで
改修が施された小田急新宿駅のトイレでは、デジタルサイネージで空き情報を確認できるようになりました。また小田急アプリをダウンロードすればスマホでも確認が可能。利用客の利便性を高めています。
5.【JR 千葉駅】改修7月工事完了でさらなる集客を実現
JR 千葉駅は、整備中の1階・地下一階が7月に完成。すでに先行開業した2〜7階のアパレル・雑貨フロアの売り上げや来訪者数も好調で、新しく食料品店などが開業することで駅の集客力はさらに高まると期待されています。また、駅構内には最新のデジタルサイネージが稼働。高い広告効果が見込まれています。
このように交通関連では、利用者の利便性を高めるためインフラや情報配信に積極的にデジタル化を図り、インバウンド向けへの対策も早いため、そこへの広告出稿は高い効果が期待できると言えます。